あめりか便り(9) DRIVERS TEST
August 6, 2009/CHIeru ブログ
こんにちは。あめりかの田舎ものです。
日本は、蒸し暑い日が続いていることと思います。いかがお過ごしですか?
我が家のパテオでは、アサガオが花を咲かせ始めました。アサガオを見ながら蚊取り線香をつけると、アメリカに住んでいても「日本の夏が来た!」と叫びたくなるから不思議です。
ところで、下の写真をご覧ください。
車の運転席から見えている一本のポール。看板が道路の端にポツンと立っています。
これが何だか、お分かりになりますか?
答えは、"実技試験のスタート地点"。
何の実技試験かと言えば、もちろん車の運転です。
青い看板には、白文字で"NYS DRIVERS TEST"と記されています。
ニューヨーク州では、運転免許を取得するための実技試験を公道で受けます。
毎週木曜日に行われる実技試験の日には、このポールを先頭にして車がズラリとならぶのです。多い時には、試験を待つ車の数が10台近くになることもあります。
ところで、この実技試験を受けるためには、いくつかの手続きが必要です。
まず、"Proof of Name"のための書類を集めなければなりません。
"Proof of Name"とは、身分や支払能力を確認するための身元保証のようなものを指しますが、試験の申し込み時にこれら証明書類を提示する必要があるのです。
通称"6ポイント制"と呼ばれているこの制度では、パスポートやクレジットカードなどの個人の身分や支払い能力を証明するものにポイントがつけられており、合計をして6ポイント以上分の資料を、試験申し込み時に提示する必要があります。
おもしろいのは、上下水道等の公共料金の支払明細書も1ポイントとして評価されるということです。公共料金の領収書で支払に滞りがないことを証明書するというあたりが、実にアメリカ的です。
次に、行政機関であるDepartment of Motor Vehicles(通称 DMV;以下、同略)の受付窓口に出向き、先の資料を提示して試験の申し込みを済ませ、筆記試験に挑戦します。
筆記試験は、20問中16問正解で合格。
合格をすると"Learner Permit(仮免)"がその場で付与されます。
試験時間に制限はなく、自分のペースで解答できるので、事前対策さえしっかりすれば難しい試験ではありません。日本語でも受験できますが、私は英語で挑戦をしました。
そして最後に、5時間講習と呼ばれる安全講習に参加すると、実技試験に向けた準備が整うことになるのです。
Webサイトから実技試験の予約を入れ、あとは当日を待つばかり。
ちなみに、我が家の周りには、日本の自動車学校のように教習用コースを保有する教習所は見かけません。
ニューヨーク州では、同州の運転免許証を保持する21歳以上の成人が同乗することで、Learner Permi保持者でも公道を運転することができます。その車には"仮免練習中"などの表記は必要ありません。従って、自動車学校はありますが、先生方は公道で指導をします。練習時の車は、学校所有の場合もあれば個人所有の場合もあるとか。
また、車と言えば、ニューヨーク州の実技試験では試験で使う車を受験者が自分で調達します。ニューヨーク州のナンバープレートをつけている整備された車であれば、家族のものだろうと友人のものだろうと、もちろん本人のものだろうと構わないのです。
"本試験実施中"といったプレートをつけているわけではないので、車の中を覗き込みでもしなければ、実技試験中の車なのか買い物帰りの車なのかを見分けることができません。
ところで、肝心の実技試験についてと言えば、ものの10分程度で終わります。
評価を下すのは、DMVに所属する試験官。
試験ルートを事前に知らされることはなく、助手席に乗り込んだ試験官の指示する方向に向かって走ります。
試験ルートには団地のような住宅地が使われるのですが、道路に駐車されている他人の車に対して縦列駐車をさせられるなど、驚くことが多々あります。
実技試験に合格をすると、試験官がその場で打ち出す、減点箇所などを記載した紙切れにサインをします。
正式なライセンスカードが送られてくまでの数週間は、Learner Permitとこのスーパーのレシートのような紙きれのセットが運転免許証の代わりとなるのです。
運転免許証を取得して以来、外出時の移動手段は自分が運転する車となりました。
ペーパードライバー暦20年の私でもアメリカの地で楽しくハンドルを握れるのは、アメリカだから可能なのだと思われる広い道路と広い駐車スペースのおかげだと思われます。
〔注〕上記情報は、2009年8月段階のものです。
写真(最下)に記されている情報の一部は、削除しております。
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