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あめりか便り(13) Torkish-Balkan Park Festival

アメリカで生活をしていると、初対面の挨拶の中で必ずと言っていいほど触れる話題があります。
それは“ Where are you from?”。

ここ数ヶ月の間に南米やインド・韓国の人々と挨拶をする機会が増えましたが、何度もこの話題に触れている間に、上記の質問には単に出身国を教えるだけではなく“自国を紹介し、自分のルーツを説明する”という側面があるのではないかと、感じるようになりました。

ところで、ニューヨークでは各国の伝統文化を紹介するイベントが数多く開催されます。
‘Torkish-Balkan Park Festival’もその一つ。
9月も終わりの日曜日、小雨模様の中で行われたこのイベントは、トルコ・バルカンを祖国に持つ人々のお祭りです。
私は、Turkish(トルコ人)の友人に連れられて、このお祭りに参加をしました。

会場であるBrooklyn's Prospect Parkには大きな舞台が設置され、小さなトルコ風テントが会場を囲むかのごとく並んでいます。テントの大きさは一辺が一間(約1.8m)程度。プリントモノではありましたが、トルコ調の柄に装飾されているところが、その地域を意識させていました。

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そのテントの中はと言えば、お店や屋台となっており、お祭りを楽しみに来たお客さんでごった返しています。
トルコ・バルカン旅行を斡旋するツーリスト、庭石を売るお店からトルコ石を使ったアクセサリーや特産品の織物を売るお店まで、バリエーションは実に豊かです。

この混雑の中で、テレビ局だと思われる取材チームの姿も見つけました。

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友人3人と共にテントをひやかしながら、会場をぐるっと一回り。
やはり気になるのは、伝統的なお料理やコーヒー、チャイなどを出す食べ物の屋台です。
トルコ料理を並べているテントを覗き込むと、二人の女性が手際よく、恐らく昔ながらの手法でクレープのような料理を作っていました。

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熱した鉄板の上で焼かれているのは、円形に伸ばされた生地です。
熱で生地が「プクッ」と膨れたところをフライ返しで押しつぶし、ひっくり返えす---この作業が何度も繰り返され、美味しそうな焦げ目がつくと出来上がりです。

このクレープのような料理には、ひき肉を使った餡(あん)が入っています。
何かのひき肉と野菜らしきものを炒めたもののようなのですが、結局、細かいレシピは分からずじまいでした。残念。

しばらくその様子を眺めていましたが、生地を伸ばしている女性もそれを焼いている女性も手つきは実に慣れたもの。きっと母の味なのでしょう。

他にも、春巻きの皮のようなものを丸めて揚げたものやオイル漬けにしたオリーブの葉で包まれたお餅のようなものなど、初めて口にするトルコ料理を堪能しました。

一方で、舞台の上では、伝統的な楽器による演奏やダンスが繰り広げられています。

例えば、虚無僧のような格好で登場した4人の男性。
ステージ上で黒いマントのような衣装を取ると、音楽にあわせてクルクルと回り始めました。

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これは‘Sema’と呼ばれるトルコの伝統的なダンス。
神秘主義者で詩人でもあるMevlana Celaleddin-i Rumi (1207- 1273)のインスピレーションを表現したものだ言われるこの踊りは、別名‘the whirling(渦巻き) dance’と呼ばれ、7段階の所作で構成されています。

黒いマントのような衣装を取る動作(1段階)は、自我の生まれ変わりを表しており、帽子と白い衣装が人の自我を表現しているそうです。

5段階目にあたる回転の動き(写真右)は、「原子を含む全ての物事の根源は、地球の自転と同じ回転にある」というところから来ているとのこと。
ダンサーの首のかしげ方一つをとっても、実に奥の深い踊りのようです。

さて、このダンスが終わると、続いて一組の男女がステージに上がりました。
あきらかにそれと分かる民族音楽を彼らが演奏し始めると、このフェスティバルも一気に最高潮を迎えたようです。

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音楽に合わせて踊る小さな輪ができたと思ったら、1曲終えるごとにドンドン大きくなっていきます。遂にはステージの横幅と同じサイズの輪になりました。

その様子を見ていると、運動会のフォークダンスさながらの雰囲気で、一般の観客が自由にその輪の中に入っていきます。

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彼等の足に目を向けると、そのステップは規則的で軽快。
一見、簡単そうに見えますが、子どもの頃から慣れている人しか踏めないのではないかと思われるスピード感があります。
手に赤や水色の国旗を握りながら踊る彼らの様子は、まるで民族の結束を象徴しているかのようでした。

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色々な国の人の前で“I'm Japasese.”と何度も応えているうちに、嫌でも自分が日本人であることを意識させられる海外生活。
日本に住んでいる頃は考えもしなかったことですが、来年は、Japan Festivalを覗いてみるのもいいなと、ふと思いました。、

では、また!


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