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あめりか便り(24) Power Outage(停電)

テレビが報じるオリンピックに目をやりながら「真央ちゃんまで、あと1時間かな」などと話をしていたら、我が家の電気が全て消えました。停電(power outage)です。

予兆はありました。
まるでポルターガイスト現象のように、照明が暗くなったり明るく戻ったりを何度か繰り返していたのです。用心のために、懐中電灯を手の届くところに出すなどの対策はしていました。しかし、まさか本当に停電するとは。一瞬にして我が家のある団地全体が、暗闇に包まれたのです。

その原因は、10年以来とも20年以来とも言われる大雪です。
今回の大雪は、セントラルパーク(Central Park)をはじめとして、ニューヨーク州の至る所で積雪記録をたたき出しました。

下記の写真を、本ブログ(1)や同(18)の写真と見比べてみてください。いずれも同じ場所から撮影したものですが、その深さは一目瞭然です。 

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 停電開始から一夜空けた昼前、アパートの外に出てみると、片付ける場所さえ悩むほどの大雪に、近所の人たちはみな辟易していました。 

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「停電だからどうしようもないね」と朝寝を決め込んだ我が家とは異なり、近所の方々は、朝早くから雪かきをしていたようです。自分の車を出すために、周りの雪をどかしていたのです。

「今日は、ホテルに移動するよ。息子が風邪を引いているのに暖房が入らないからね」と話すのは、同じアパートの2階に住むご主人。予定外の出費に困り顔です。同じフロアに住むお兄さんは、遅ればせながら到着をした除雪車を見て「今頃来たのか!」と不満をぶつけていました。

お兄さんが除雪車にあたりたくなるのも、わからないわけではありません。
我が家の車も雪だるまさながらに埋もれています。2時間もの時間をかけて、掘り出さねばなりませんでした。
除雪を担当するスタッフは、日が暮れるまで歩道や車道の確保に追われています。

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雪の始末をしている間に、我が家の停電は24時間ほどで終わりました。
ところが、友人たちから話を聞いてみると、今回の被害はかなり深刻だったということがわかったのです。

週明けの月曜日、ESLに行くと、話題は“停電”でもちきりです。
「うちは、まだ電気が戻っていないんだ。暖房がなくて寒いから熟睡できない」とため息混じりに語るのは、やつれ顔の先生。停電5日目に入った彼は、暖房の利かない自宅の一室で、何枚も重ね着をして布団を被り、飼い猫と共に氷点下の寒さに耐えていたようです。ジープを飛ばしてストーブを買いに行くも、近くのお店は全てお休みだったとか。

雪が止んでも停電が理由で休校となった小学校があったことなどからも、被害の深刻さが分かります。

道路も混乱をしました。あちらこちらの信号が機能していません。
車は、交差点ごとに注意をし、お互いに道を譲り合いながら進みます。それでもやはり、大きな事故を数箇所で見かけました。

春を待っていた木々も、雪の重みで折れ曲がっています。これもまた、場所によっては通行の妨げとなる要因の一つです。 

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そんな中、インターネットで大雪情報を調べていたら、こんなメッセージを見つけました。臨時休校日(cancellation)や遅延(delayed opening)を知らせる教育委員会のホームページに掲載されていたものですが、前日までは掲載されていなかった言葉でした。

“What do you hope the weather will be like tomorrow?”

「明日の天気、どうなってほしい?」。生徒に向けたこの言葉の裏には、休校にも飽きたであろう子どもを誘う、先生方のやさしい気持ちを感じました。

 


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