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あめりか便り(33) Baseball(野球)

アメリカで野球はと言えばイチローのいる大リーグを思い浮かべますが、アメリカが野球大国だと感じたのは、下位リーグであるAリーグ(Class A Short Season league)の地元球団の試合を観戦した時です。

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暮れなずむ球場。
大歓声に包まれた選手たちの対戦相手は、ニューヨーク近郊をホームとする同リーグのチームでした。

この球場に、いわゆる外野席はありません。
1塁側から3塁側に向かって客席が並び、観客のほとんどが地元のファンで占められます。
敵地で戦う側からみれば、この状況はたまったものではないはずです。電光掲示板に表示された情報によると、この日の入場者数は約5,300名でした。

そんな地元に根付くこの球団のファンサービスは、さすがのもの。
ファールボールが出たときや回が代わる時には、選手や球団職員たちがボールを観客席に投げ入れてくれます。だからなのか、グラブ片手に客席につく子どもの姿が目につきました。自分の席を離れてフェンスの前でボールを待ち構える子どもの姿もあります。

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試合の前後で、選手たちが気軽にサインに応じてくれるのも微笑ましい光景です。
地元の子どもたちがサインをねだるとほとんどの選手はそれに応じてくれます。中には「控えだけどいいの?」と子どもに断ってからサインをする選手の姿もありました。

子どものかぶるキャップの中には、沢山のサインが書かれたものも。

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一方で、地元のスポンサーが、各回ごとについているのもさすがです。
試合が進む中、裏・表(Top・Bottom)と選手が入れ替わるごとに、地元のベーグル屋さんによる"ベールグの早食い競争"や"ボール入れ"などのスポンサー提供による出し物が行われていました。

裏面を向いていますが、写真の中でスタッフが掲げているのは、スポンサー名が書かれたプラカードです。

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ちなみに、野球のお供といえば、ビールとチキンフライなどのジャンクフード。
体には悪いと分かっていても、アメリカの野球観戦にこれを外すわけにはいきません。
売り場の前には、このとおり。長蛇の列ができます。

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"フォォーン、フォフォフォーン"と列車の汽笛音が鳴ると、それは、みんなで足を踏み鳴らす合図。
この爆音についてインフォメーション・ブースのお姉さんにお聞きしたところ、ファンが試合にエキサイトしていることを選手たちに伝えるノイズなのだと教えてくれました。

決してスター選手のいる球団ではないのですが、チームとファンが一体となったこの温かさが、初観戦者をリピーターに変える秘訣のようです。


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